CADには、非常に多くの用語が存在します。CADを使う上で覚えておいた方が良い用語は、CADを利用する目的やレベルによって異なります。例えば、CADの基本的な操作を行う場合には、線や円、テキストなどの基本的なオブジェクトの操作や、移動や回転などの基本的な編集操作が必要です。また、設計のためには、図面上に必要な情報を正確に記述するために、テキストやハッチング、寸法線や注釈などの操作が必要です。
CADに関する用語を全て覚えることは難しいですが、基本的な用語を覚えておくことで、効率的な設計が行えます。また、CADを使う上で困ったときに、適切な用語を使って問題点を表現することで、サポートや質問コミュニティなどからの回答を得やすくなります。CADを使用する目的やレベルに応じて、必要な用語を覚えることをおすすめします。
■モデリング:CADにおいて、物体の形状を作成する作業のこと。形状は3Dモデルとして作成される場合と、2Dの平面図として作成される場合がある。
■レンダリング:モデリングされた3Dモデルを、光や材質、質感などの情報を加えて、写実的な画像に変換すること。
パーツ:設計や図面作成において、一定の機能を持つ部品のこと。
■アセンブリ:複数のパーツを組み合わせて、機械や建物などの全体像を作成すること。
■エクスポート:CADで作成したデータを、別の形式に変換すること。
■レイヤー:CADにおいて、図面の各要素を分ける単位。同じレイヤーに属する要素は、一括して表示/非表示や編集が可能。
■ブロック:CADにおいて、同じ形状やサイズのパーツを複数回作成する場合に、作成したパーツをまとめて再利用することができる機能。ブロックにしたパーツを編集すると、それを含む全ての場所で変更が反映される。
■スケール:CADにおいて、図面やモデルのサイズ比率のこと。
■ドラフト:CADにおいて、図面の詳細な製図や寸法の記載をする作業のこと。
■パラメータ:CADにおいて、設計に必要なサイズや形状などの変数のこと。パラメータを設定しておくと、設計に必要な変数を一元的に管理することができます。
■テキスト:CADにおいて、図面上に表示する文字列のこと。テキストのフォントやサイズ、配置位置などを指定することができます。
■ファイル形式:CADで保存するデータの形式のこと。代表的なファイル形式には、DWG、DXF、STL、IGESなどがあります。
■ハッチング:CADにおいて、平面図上に面積を塗りつぶすための模様のこと。ハッチングの種類や密度、色を設定することができます。
■オブジェクト:CADにおいて、図面上に描かれたすべての要素のこと。線や円、ポリゴン、テキストなどがオブジェクトに含まれます。
■グリッド:CADにおいて、図面上に仮想的な目盛り線を表示すること。グリッドを表示することで、正確な位置や間隔を設定することができます。
■シンボル:CADにおいて、一定の意味を持つオブジェクトをまとめたもの。例えば、建物の間取り図における家具や設備などがシンボルとして用意されています。
■プロット:CADにおいて、図面を印刷すること。プロット時には、用紙サイズや印刷範囲などを設定する必要があります。