不動産誌を読んでみて「極限環境で学んだ」

毎月不動産誌が来るのですがこんな記事がありました。

南極のような剥き出しの自然の前で は、人は目の前の不安に対して団結する。 どれだけ不便な生活でも、不安が解消さ れないうちは、不満は溜まり難い。

心配なのは、「基地の中にさえ居れば、 南極もどうってことないな…」なんて感じ 始めたころだ。不安が薄れていくと、今度 は不満に目が向いていく。あれが無い、こ れが無い。目の前にあるものでなく、そこ に無いものばかりに執着するようになる。 南極越冬隊のシェフは、隊員たちの不安 と不満を、韋の上でコントロールする天才 だ。とっくに使い切ってしまった食材のこと は絶対に口にしない。代わりに、まだまだ 在庫のある食材をダシに「そろそろ残り も僅かかなあ」なんて言いながら、勿体ぶ つて食卓に出したりする。「どうしよう、 大事に食べなきや」なんて、僕ら隊員たち はうまく不安の方に誘導されて、無くなった食材のことは気にとめることもない。

「飢えは想像から生まれるんだよ。俺 らは胃袋じやなくて、脳に飯食わせるん だ」とシェフはよく言っていた。飢えは、不 安ではなく、不満に他ならない。

それでも同じ人間という生き物なら ば、目の前に実在する自然に対して抱く、 恐れの尺度はさほど違わない。コロナの時 は、ウィルスが目に見えなかった。地震な どの災害と比べれば、家が壊れているわ けでもなく、窓の外の風景はいつもと変 わらなかった。そんな時、人は想像に恐怖 する。想像が生む恐怖や不安は、その大 きさも慣れも、人ごとに全く違う。だか ら僕たちはあのとき、不安と不満という、 異なるものをぶつけ合って喧曄していた。

「不安を取り除かない」

僕が極地暮らしで学んだこと

さて、長い極地暮らしの末に、僕が学 んだことはこんなことだ。

「不安という習慣を取り除かない」

そこで僕は、不安のある家を設計して みた。ダンボールの家。その名も「DAN DAN DOME(ダンダンドームごだ。 型抜きしたダンボールのパーツを、数 人で協力して組み立てていく。意地の悪い設計者(僕のこと)は、パーツをわざと、 一人では扱い難いサイズに設計している。 作業自体は、「おる」「つなぐ」「さしこ む」など単純な動きの連続なので、子ど もから大人まで参加できる。でも微妙に 「ちょっとそこ押さえて」みたいな、声が けや協力が必須になる。組み立てガイド が付属するけれど、それは説明書という ょりパズルで、皆で囲んで「ああでもな い」「こうでもない」と話し合いながらで ないと、うまくいかない仕様になっている。 わざわざこんな面倒なデザインにした のは、集団の中から不安を取り除かない ためだ。一人ずつ異なる不安の足並みを、 同じ目標で繋がった共同作業を通して 丁寧に揃えていくことで、やがて不満が 生まれ難いチ—ムができる。不安を上手 に共有できると、愛着が生まれる。全部、 僕が極地で学んだことだ。

 

 

極限環境で学んだ、心の不安と付き合う方法

この記事を読んでみて率直な意見とまとめてみました。南極の極限環境での生活についてお話ししたいと思います。そんな場所で、人々はどのように心の不安と向き合い、乗り越えているのでしょうか?

団結する力

南極のような過酷な環境にいると、人間は自然と目の前の不安に立ち向かうために団結します。不便な生活も、共有する不安が大きければ、大した問題にはなりません。不思議なことに、目の前の大きな不安があると、普段なら不満に思うことも気にならなくなるんです。

シェフの心理戦術

南極越冬隊のシェフは、この心理を巧みに利用しています。彼は、食材の在庫を巧みに管理し、隊員たちの不安をコントロールする達人です。「飢えは想像から生まれるんだ」と彼は言います。実際に使い切った食材のことは絶対に話さず、まだ在庫がある食材をわざと少しずつ出すことで、隊員たちに「大事に食べなきゃ」という意識を植え付けるのです。

コロナ禍の教訓

一方で、見えないウイルスと戦うコロナ禍では、人々は目に見えない恐怖と戦うことになりました。家も壊れておらず、窓の外の景色も変わらない中での恐怖は、想像力が生むものです。こうした恐怖は、人によって大きく異なります。その結果、不安と不満がぶつかり合い、摩擦が生じることも多くありました。

不安を共有する家「DAN DAN DOME」

極地で学んだ知恵を生かし、私は「DAN DAN DOME」というダンボールの家を設計しました。この家は、一人では組み立てるのが難しいように設計されており、みんなで協力しなければなりません。子どもから大人まで参加できる簡単な作業ですが、「ちょっとそこ押さえて」など、助け合いが必要です。

この設計の狙いは、不安を取り除かないこと。共同作業を通じて、個々の不安を共有し、協力することでチームワークが生まれ、不満が生じにくくなります。不安を共有することで、仲間意識や愛着が生まれるのです。

終わりに

南極という極限環境で学んだことは、日常生活にも応用できる貴重な教訓です。不安をうまくコントロールし、共同体としての結束を強める方法は、どんな環境でも役立つでしょう。皆さんも、自分の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

素晴らしい記事でした。

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!

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